アリ溝加工とは?アリ溝加工を行うの際のポイントを解説!
アリ溝加工とは?
アリ溝加工は、金属加工において部品同士を高精度に結合するための重要な技術です。
アリ溝とは、互いにかみ合うくさび形の溝と突起から成る特殊な形状のことで、この形状により高い接合強度と精度を実現します。具体的には、溝側の部品と突起側の部品が組み合わさることで、外部からの力に対して非常に高い耐久性を持つ接合が可能となります。このため、アリ溝加工は、自動車部品、航空機構造部材、医療機器など、耐久性と高精度が求められる多くの分野で広く活用されています。
アリ溝加工の加工プロセスでは、CNC(コンピュータ数値制御)マシンが主に使用されます。CNCマシンを用いることで、ミクロン単位の高精度な加工が可能となり、複雑な形状のアリ溝を正確に作成することができます。さらに、この技術により、再現性の高い製品を効率的に生産することが可能です。これにより、アリ溝加工は大量生産にも適しており、高品質な製品を安定して供給することができます。
アリ溝加工を行う際のポイント
アリ溝加工を成功させるためには、いくつかの重要なポイントがあります。まず、適切な工具の選定が重要です。工具の材質や形状、切削条件を最適化することで、切削効率を向上させるとともに、製品の精度を高めることができます。例えば、超硬工具やダイヤモンド工具を使用することで、硬度の高い材料を効率的に加工することが可能です。
次に、CNCマシンのプログラミングも重要な要素です。複雑なアリ溝形状を正確に加工するためには、詳細なプログラミングが必要です。特に、切削パスの設定や加工順序の最適化は、製品の品質と加工時間に大きな影響を与えます。経験豊富な技術者によるプログラミングは、高品質なアリ溝加工を実現するための鍵となります。
さらに、加工条件の最適化も重要です。切削速度、送り速度、切削深さなどのパラメータを適切に設定することで、工具の寿命を延ばしながら、高品質な加工を実現できます。また、冷却液の使用も加工精度に影響を与えるため、適切な冷却液を選定し、適切な量を使用することが重要です。
これらのポイントを押さえることで、アリ溝加工の精度と効率を向上させることができます。アリ溝加工は高度な技術を要する一方で、適切な知識と技術を持つことで、非常に高品質な製品を生産することが可能になります。
金属加工エクスプレス.JPの銅加工の特徴
①高い精度で、1mm厚の銅加工が可能
銅は非常に柔らかい性質を持つために、形状を変えやすい(加工を行いやすい)一方で、曲がりすぎてしまい歪みが発生するなど、高い精度を出すことが難しいとされています。
金属加工エクスプレス.JPでは、例えば、切断、穴あけを行う際は、ワイヤーカット放電加工にて外形輪郭加工および穴加工を行い、板厚が1mmと薄い場合でも、複数枚を重ねて加工を行うことで精度を高めることが可能です。
②金メッキ、ニッケルメッキなど、表面処理まで一括対応が可能
当社では金メッキやニッケルメッキなど、各種表面処理についても一括対応が可能です。
当社で表面処理まで一括対応ができるため、表面処理だけを別会社に依頼するよりも、コストの観点や表面処理加工業者を探す工数の観点からもお客様から評価いただいております。
③単品小ロット・試作対応が可能
機械のトラブルでメンテナンス用に部品が1ヶだけほしい… 、特殊仕様の機械で部品も小ロットなんだけど…、試作用に1個だけ部品を製作してほしい…、そんなご要望は金属加工エクスプレス.JPにお任せください。小ロットでも、問題ございません。1個から承ります。
最後に、当社で実際に行った銅の加工事例をご紹介します。
金属加工エクスプレス.JPのアリ溝加工の製品事例
①バキュームチャック用治具 アリ溝加工
今回ご紹介させて頂きます加工品は、バキューム(真空引き)により対象物を固定(チャック)する為の治具で、Oリングを介してワークを固定するように使用します。通常Oリングは溝切削加工にて凹形状に加工されますが、今回はアリ溝加工という手法により入口より奥の巾が広い加工となります。これによりOリングが封入され脱落を回避する事が出来ます。
今回の加工では、入口を1箇所とし・・・
アリ溝加工でお困りの際は、金属加工エクスプレス.JPまで!
金属加工エクスプレス.JPは金属加工のスペシャリストです。切削加工、プレス加工、板金加工など様々な加工が可能です。金属加工でお困りの際は、まずは金属加工エクスプレス.JPにお気軽にお問い合わせください。