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ポリカーボネートの切削加工のポイントをご紹介!

ポリカーボネートは、軽量でありながら強度が高く、透明度に優れたプラスチック素材です。その優れた特性から、自動車産業、電子機器、医療機器など、さまざまな分野で広く使用されています。特にポリカーボネートの切削加工は、精度の高い部品の製造に欠かせない工程ですが、加工時の温度管理や表面仕上げなど、特有の注意点も多くあります。本記事では、ポリカーボネートの特性から始まり、加工のポイントについて詳しく解説します。

 

 ポリカボネートの切削加工とは?

 

1: ポリカボネートの基本特性

ポリカーボネート(PC)は、ポリマー化合物の一種であり、その最大の特徴は高い透明度と優れた耐衝撃性です。ガラスと比較すると、ポリカーボネートは同じ厚さでも非常に軽量であり、しかも約200倍の衝撃強度を持つため、壊れにくいという利点があります。また、ポリカーボネートは耐熱性にも優れ、-40℃から120℃という広い温度範囲で安定した性能を発揮します。これに加え、耐候性も高く、屋外での使用にも適しているため、幅広い産業分野で多用されています。

ポリカーボネートのもう一つの大きな特性は電気絶縁性です。このため、電子部品や電気機器の筐体や保護カバーとしても利用されます。

 

2: ポリカボネート切削加工の方法

ポリカーボネートの切削加工は、主に旋盤やフライス盤などの機械を用いて行われます。ポリカーボネートは比較的硬い素材であるため、加工時に高温になりやすいという特徴があります。このため、加工中に発生する摩擦熱を抑えるために冷却材を適切に使用することが重要です。また、切削速度や送り速度の調整も不可欠で、これによりポリカーボネート表面の損傷やクラックの発生を防ぎます。

さらに、ポリカーボネートの加工には非常に鋭利な刃具が必要です。鈍い刃具を使用すると、加工面にバリが生じたり、透明度が損なわれる可能性があります。加工後の仕上げ段階では、表面の仕上がりや透明度を保つために、研磨や研削を行い、クラックや傷を最小限に抑えることが求められます。

 

 

テフロンの特性・メリット

 

1: 高い透明性と美しい仕上がり

ポリカーボネートは、高い透明性を持つ素材であり、加工後もその透明度を維持できることが大きな利点です。ガラスのような透明感を持ちながら、ガラスよりもはるかに軽量で耐衝撃性に優れているため、光学部品やディスプレイカバーなど、見た目の美しさが求められる製品に最適です。切削加工時に適切な技術を用いることで、滑らかな表面仕上げと高い透明度を保つことが可能です。

特に光学機器やレンズカバーなどの製品では、表面の傷や曇りが製品の機能に直結するため、切削加工後の仕上げが非常に重要です。高精度な切削技術を駆使することで、ポリカーボネートの透明度を最大限に活かした製品作りが可能となります。

 

2: 優れた耐衝撃性

ポリカーボネートは、ガラスや他のプラスチックと比較して非常に高い耐衝撃性を持っています。このため、破損しやすいガラスの代替素材として、自動車の窓やライトカバー、スマートフォンのケースなど、衝撃に強い部品に利用されます。強度が求められる場面でも、軽量かつ堅牢なポリカーボネートは、部品の軽量化に貢献し、製品の耐久性を大幅に向上させることが可能です。

また、ポリカーボネートの耐衝撃性は、特殊な条件下でもその特性を保つことができるため、保護フィルムや防護具、産業用カバーなど、安全が重要視される製品にも広く使用されています。さらに、繰り返し衝撃を受ける場面でも、変形しにくく、長期間にわたり安定した性能を維持することができます。

 

3: 優れた耐熱性

ポリカーボネートは、-40℃から120℃という広い温度範囲で安定した性能を発揮し耐熱性に優れています。これにより、温度変化が大きい環境下で使用される部品や製品に最適な素材として選ばれています。たとえば、自動車のエンジン周りの部品や、電気機器の筐体などでは、高温による劣化や変形を防ぐためにポリカーボネートが使用されています。

また、ポリカーボネートは、耐熱性だけでなく耐寒性にも優れており、極寒の環境下でも割れたり脆化したりすることがなく、安定した性能を発揮します。このため、寒暖差の激しい場所や極限環境での使用にも適しており、厳しい条件下でも長期間にわたり安定した性能を提供します。

 

 

ポリカボネートの切削加工のポイントと注意点

1: 切削時の温度管理

ポリカーボネートは、切削加工時に摩擦熱を発生しやすく、高温になると素材自体が軟化しやすいため、温度管理が重要です。過度な温度上昇は、加工中に素材にクラックや変形を引き起こす可能性があり、品質に悪影響を与えます。そのため、冷却材を使用して切削温度を一定に保つことが不可欠です。

また、ポリカーボネートは熱伝導率が低いため、加工中に一部の箇所だけが過剰に熱を持つことがあります。これを防ぐために、冷却システムの適切な設定や刃具の切削速度、送り速度の調整が必要です。特に、透明度が求められる部品や、精密な寸法精度が必要な場合には、温度管理が仕上がりの品質に大きく影響します。

 

2: 刃具の選定と管理

適切な刃具を選ばないと、ポリカーボネートの表面に傷やバリが発生し、仕上がりの美しさや精度に悪影響を及ぼす可能性があります。特に鋭利で硬度の高い刃具を使用することで、滑らかな表面と精密な寸法を保つことができます。

刃具が鈍くなると、加工中に過剰な熱が発生しやすくなり、ポリカーボネートの表面が溶ける、または不均一な仕上がりになるリスクが高まります。そのため、刃具の定期的な研磨や交換が欠かせません。高精度の加工を実現するためには、常に良好な状態の刃具を使用し、切削面がクリーンな状態を保つことが重要です。

 

3: 仕上げと表面処理の重要性

ポリカーボネートは高い透明性が特徴であるため、切削加工後の仕上げや表面処理が非常に重要です。特に光学用途や装飾品として使用される場合、表面の透明度や滑らかさが製品の品質に直結するため、精密な仕上げ作業が求められます。

切削後に発生するバリや微細な傷を取り除くためには、研磨作業や特殊な表面処理が必要です。ポリカーボネートの表面を平滑に仕上げるために、ポリッシングやバフ研磨などの工程を採用することが一般的です。また、表面に対してコーティング処理を施すことで、耐傷性や耐紫外線性を向上させることが可能です。

 

 

金属加工エクスプレス.JPの特徴

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当社では金メッキやニッケルメッキなど、各種表面処理についても一括対応が可能です。

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ポリカボネートの切削加工でお困りの際は、金属加工エクスプレス.JPまで!

金属加工エクスプレス.JPは金属加工のスペシャリストです。切削加工、プレス加工、板金加工など様々な加工が可能です。金属加工でお困りの際は、まずは金属加工エクスプレス.JPにお気軽にお問い合わせください。

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